■集成材の豆知識 Q&A

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Q1.集成材とは?

A1 ひき板または小角材をその繊維方向に対して互いにほぼ平行にして、長さ・幅及び厚さ方向に、集成接着した強度と品質の安定した木材であります。

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Q2. 沿革は?

A2 国内
約260年前再建された「東大寺大仏殿」のくぐり柱に、原型を見る事が出来ます。高さ40mに及ぶ大仏殿を支えるために、このくぐり柱は幾本もの小木を寄せ集めて1本の丸柱とさせ鉄のタガで締め付けてあります。
海外
接着剤を使って集成するという今日の集成材の始まりは、1893年にドイツ人のオットーヘッツェルが考えだしたものといわれており、スパン40mのアーチをつくるのに集成材を開発したと言われています。

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Q3. 腐るのか?

A3 構造用集成材の素材は、厚さ20~40mmの充分乾燥(JAS規15%以下)された、ひき板を使用しているので、腐朽菌が発生しやすい20%以上には、なかなか戻らないので通常の使用状態では腐ることは、ほとんどありません。接着剤を使った「構造用集成材」は、戦争中の「ゼロ戦」等の飛行機のプロペラ等があります。

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Q4. 燃えるのか?

A4 素材はあくまで木材なので「燃えます」と答えるしかありません。但し「火災」には強いです。構造用集成材は大きな断面のため周囲は燃えるが、ある程度燃えると炭化してしまい酸素が炎のところまで届かなくなり、火は自然に消えてしまいます。炭化実験によると1分間に0.6mm~0.8mmの速度で炭化すると言われており表面の炭化層よって温度が1000度以上になっても燃えないで強度を保つことが出来ます。鉄やアルミニュウムは、500~800度になると軟化してしまいす。 alt
実際に火災にあった建物の梁の断面

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Q5. 接着剤は大丈夫か?

A5 一般に使われている接着剤は、水に弱かったり、熱に弱かったりの物がありますが、構造用集成材に使用している接着剤は、完全固形化し水にも解けず、木材が燃えても接着剤が残ると言う程「火」に強いものです。シックハウス症候群の原因になる構造用集成材のホルムアデヒト放散量はF☆☆☆☆で、シックハウス症候群には、ほとんど影響がありません。

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Q6. 強度はどうか?

A6 集成材にする前にひき板材の強度を全数測定し強度区分を行い、割れ・腐れ等の欠点を除去した上、強いものを最外部に、弱いものを中央部にと配置し集成しています。即ち弱い部分を除く事により許容応力度を上げています。

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Q7. 耐久性はどうか?

A7 木材はもともと耐久性の極めて大きな材料であります。数百年前の建物が、現存しているということは、充分耐久性に優れているといえます。 1950~1965年頃の構造用集成材の大型建築物を調査した資料を見ると、構造用集成材が劣化してしまったものは一例もありません。少なくとも50年以上の耐久性は保証されていると言っても良いですし、それ以上長持ちすると想定されるが日本では歴史が浅くデータがないので国外を見れば優に100年はもっている事実があり「半永久的なもの」と言っても良いと思います。

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Q8. 伸縮・割れ・狂いは?

A8 普通木材は、内部までの乾燥が不十分な為、施工後自然乾燥により伸縮が起こり、曲がったり、割れたりする事が多く見られます。よって1年ないし2~3年で ボルトの締め直しを行わなければなりません。しかし構造用集成材は製造工程の中で、薄いひき板の内部まで、含水率10%内外の乾燥を行っており伸縮・狂いは非常におこりにくいです。割れについては、外部に露出した場合、風・雨・日光等の影響を繰り返し受けることにより、素材が木である故割れが生じる事があります。また、内部においても温風暖房等により、急激な湿度低下により割れが生じることがあります。

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