齋藤木材工業は、構造用集成材事業に力を入れるまで(昭和40~50年代)は、造作用集成材をメインに製造・加工していました。大手ハウスメーカー等のOEMとして、住宅の階段材、壁板、框、カウンターなどに使われました。当時は、海外や北海道から運ばれてきた、さまざまな樹種を利用して加工していました。その後、海外から非常に安価な造作用集成材が入ってくるのに伴い、国内の造作用集成材事業は淘汰の時代になりました。当社はこれまで培ってきた木材に関する知識と集成材製造技術を生かすため、構造用集成材事業にシフト。さらに豊富な資源量を持つ長野県産カラマツや地域産材に着目して製品開発を行い、「やまびこドーム(長野県松本市)」「大舘樹海ドーム(秋田県大館市)秋田杉使用」「新豊洲Brilliaランニングスタジアム(東京都江東区)」など全国の大型建築物に使用されるなど、構造用集成材の可能性を広げています。
歴代の代表
初代 齋藤 惣七 |
文久2年(1862年江戸時代)タルヤの屋号のもとに酒樽製造に着手。 |
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2代 齋藤 慶次 |
酒樽製造を引き継ぎ製造販売を行う。 |
3代 齋藤 関太郎 |
酒樽・醤油樽・味噌樽等の製造販売を行う。 |
4代 齋藤 敬一 |
次男のため分家し、山一の屋号により樽類の製造販売を本家より継承し製造販売を行う。 |
5代 齋藤 實 |
昭和23年4月 齋藤樽製作所として機械製樽を導入。建築材・造作用集成材製造に着手。 |
6代 齋藤 敏 |
平成元年 構造用集成材による大型木構造建築物に着手。 |
7代 齋藤 廣 |
平成16年 耐火集成材製造設備設置。本社移転。 |
現代 齋藤 健 |
平成30年6月1日就任。 |
当社の近代史
集成材製造事業として
50年以上の実績
昭和32年 | 法人組織に改組。木材販売にも着手。 |
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昭和47年 | 集成材の製造に着手。 |
昭和59年 | 上田営業所開設。 |
昭和60年 | ナガト工場、大断面集成材専門工場完成。 |
平成元年 | 構造用集成材による大型木造建築物に着手。 |
平成2年 | ナガト工場、事務所完成。 |
平成5年 | 国産材による日本一の木造ドーム(やまびこドーム)完成。 |
平成6年 | ナガト工場にCAD、CAMによる大断面NC加工機導入。 |
平成10年 | 世界最大級の木造大館樹海ドーム完成。台湾に博物館完成。 |
平成12年 | 上田営業所移転。ナガト工場実験棟完成。 |
平成13年 | 新たに製材・乾燥工場の運営を開始。 |
平成16年 | グリーン購入集成材製造業者登録。金物工法による住宅軸組プレカット機械増設。 |
平成17年 | 在来工法によるプレカット住宅軸組部材販売開始。1時間ハイブリット耐火部材検証に伴う実物大火災実験実施。日本初の防火地域内でのハイブリット集成部材による5階建ビル完成。 |
平成18年 | 合法木材供給事業者認定取得。 |
平成19年 | 回転コンポーザーライン新設。人工乾燥設備増設。 |
平成20年 | 耐火集成材の研究開発実験着手。 |
平成23年 | 木屑(樹皮)焚ボイラー、自動供給装置新設。人工乾燥設備増設。 |
平成25年 | 耐火集成材「燃エンウッド」を利用した国内最大規模の商業施設竣工。国内最大級の超大断面二次接着圧締装置設置。(1.25m×1.25m L=18m) |
平成26年 | 国内初大断面集成材自動接着材塗布装置設置。耐火集成材専用スリット加工機設置。耐火集成材専用(超大断面集成材)工場完成。 |
平成27年 | 林材工場 構造用集成材JAS認定工場取得。製材機(ギャングリッパー)増設。自動丸太カットマシン設置。 |
平成28年 | SGEC CoC認証取得 |
平成30年 | 齋藤 健が8代目社長に就任。長和町和田本から長和町古町に本社移転。長和町和田本社工場事業を別会社に完全事業譲渡。林材工場にラミナのモルダー、グレーディングラインを新設。 |
令和元年 | 長野県SDGs推進企業 第1期50番登録 |
令和3年 | 薪製造販売事業を開始。専用ECサイト開設。 |
令和4年 | 耐火集成材「燃エンウッド」を使用した水戸市民会館完成。 |
令和5年 | クリーンウッド法事業者登録。工場倉庫施設を長和町和田に和田工場として取得。 |
令和6年 | 全自動5軸特殊加工機を設置。(210mm×600mm×12m)サウナ販売事業を開始。 |