都市部でも木造でビルを建てたいというお客様が増えており、そのためには構造用集成材の耐火基準を満たす必要があります。そこで当社ではさまざまな企業や団体と耐火部材を開発。それらをまとめて「強火ウッドシリーズ」と呼び、お客様の要望に合わせてご提供しています。
建築方法等に合わせて選ぶ耐火集成材
強化ウッドシリーズには大きく分けて3つの種類があります。
- 1.木材に石膏ボードなどで耐火被覆をする「メンブレ型」
- 2.鋼材に木材を用いて耐火被覆する「木質ハイブリッド型」
- 3.木材の周りに、石膏ボードなどで燃え止まり層を設け、その周りにさらに燃えしろとなる仕上げの木材を組み合わせる「燃え止まり型」
の3種類です。メンブレ型は木材を石膏ボードなどの耐火被覆材で覆って火が付かないようにしますが、耐火被覆材で覆ってしまうので表面を木材仕上げとすることができません。そこで、強火ウッドシリーズでは木材仕上げを可能とする木質ハイブリッド型と燃え止まり型の2種類を提供しています。
集成材と鋼材のハイブリットタイプ
強火ウッドシリーズのもう一つの形状が、木材内部に鋼材を組み込んだハイブリッド集成材です。H鋼を集成材で覆ったものや、金属角材を集成材で覆ったものなどがあり、建築用途によって使い分けます。
木造の耐火物件の実現
木構造としたい場合は、燃え止まり型を使用します。表面の木材に火が付いても燃え止まり層で熱の影響を吸収し、さらに内側の材を守るため、荷重支持部を木材としながら表面にも木材を使用することができます。また、かつら剥きをした部材に薬剤をしみ込ませて難燃処理を施した製品を燃え止まり層に用いることにより、荷重支持部材、被覆材、仕上げ材全てを木材とすることも可能です。